ジャズってこんなのもあるんだ!?とジャズの幅を広げさせてくれたChick Corea(チック・コリア)の名盤『Return to Forever』。コレを聴かなかったら僕の音楽ジャンルの幅は非常に狭いものになっていたに違いない。
スポンサードリンク
Return to Forever – アルバム情報
Return to Forever – おすすめ曲
ジャズってどんな曲?
今日はちょっと珍しいジャズの一枚を紹介。ジャンルはフュージョンです。
ジャズと言えば、どんな感じの音楽?と質問すれば恐らく答えが全くまとまらない。賑やかに演奏するのもジャズだし、静かに演奏するのもジャズ。ピアノジャズもあればサックスもある。はたまた木琴を使ってもジャズだしエレクトロ楽器を使ってもジャズ。
ジャズの巨匠で、この人のアルバムだけ聴いておけばよいとまで言われるマイルス・デイヴィスですが、彼のアルバムを発表順に聴いていけばジャズがどんどん変化していくのがわかると思います。
ジャズってフレームに収まらないぐらいジャンルが沢山あって、時代を追って形を変えていった音楽なのです。
んで、今回紹介するフュージョンというジャズの歴史。
1960年代ぐらいにマイルス・デイヴィスがエレクトリック・ジャズのブームを作って、ジャズに電子楽器が使われるようになります。電子楽器が使われ始めると段々「ジャズ」というフレームがあいまいになってきて、1970年代にはロックミュージックやラテン、ソウルなんでもござれな感じになったんですね。
それがフュージョンです。
ドラゴンボールでフュージョンっていう技で合体しますけど、音楽ジャンルの融合です。
ここまでごっちゃまぜになっちゃうとジャズなの?っていう意見がちらほら見えてきますが、僕としてはフュージョンは結構好きなジャズのジャンルのひとつです。
正直、ジャズにちょっと飽きてしまった時期があったんですが、今回紹介するChick Coreaの「Return to Forever」というアルバムに出会ってそこからまたジャズ熱が再熱しました。
このジャズを聴くことで、新しいジャズも聴くようになったし、やっぱり昔のもいいなって思って昔のやつも聴くようになった。
さらには、フュージョンからテクノに興味を持つようになり、テクノからエレクトロニカと自分の聴く音楽ジャンルを幅広くしてくれたアルバムでもあります。
まぁ、どんなジャンルかまずは聴いてもらった方がいいと思います。
1曲目はアルバムタイトルにもなっている「Return To Forever」でこんな感じです。
うん。やっぱりいいな。Chick Coreaの弾く電子ピアノが聴いていて心地よい。最初は何だこれ?状態だったけれど、このアルバムほど何度も何度も聴いてハマっていくアルバムはなかった。
スルメミュージックです。
ジャケットもかっこいいしな。マイケル・マヌージアンという人が撮影したらしい。
このアルバム4曲入りなんだけれども、本当に素晴らしい。3曲目の「What Game Shall We Play Today」とかも聴いてもらえば、これマジでジャズなの!?って感じの日曜日の朝です。口ずさんじゃう。
ね!?コレを聴きながらトーストにバターとジャムをたっぷり塗って頬張ったらそれだけで幸せな休日です。
4曲目「Sometime Ago – La Fiesta」もいいんだ。素晴らしいんだ。
2曲目の「Crystal Silence」はサックスが沁みます。とにかく4曲全部が素晴らしいんだ。
ぜひ、一家に一枚欲しいアルバム『Return to Forever』。友人にも薦めやすい聴きやすいアルバムだと思います。
もちろん、『Now He Sings Now He Sobs』のようなフュージョンじゃないChick Coreaもいいけど、僕はフュージョンの時のChick Coreaが好きだなぁ。
ではでは、そんな感じです。
スポンサードリンク
『Return to Forever』を試聴する
Return to Forever - 感想・評価
Return to Forever
- アルバムバランス - 98%98%
- サウンド - 97%97%
- グルーヴ - 89%89%
- 中毒性 - 91%91%
- 心酔度 - 97%97%
レビューまとめ
ジャズの一枚でどれが一番好きなアルバム?と聞かれると、「フュージョンはジャズじゃないじゃん」と言われるのを覚悟で「Return to Forever」と答えてしまいます。これがジャズかどうかは別として、「音」として最高に気持ちいい大好きなアルバムです。アルバムジャケットからイメージされるような「風」を音から感じられる一枚。